Too Good To Be True (Quick Reads)

■英語読書の記録(653冊目)

B015D17F1C Too Good To Be True (Quick Reads 2016) (English Edition)
Ann Cleeves
Pan 2016-02-04

by G-Tools

Author : Ann Cleeves
Series : Shetland Island #6.2
Genre : Fiction, Mystery
RL=4.2、単語数=16000(概算)、ページ数=112、☆3.5
[Kindle Edition]

警部Jimmy Perezは離婚した先妻のSarahから救いを求められ、
彼女が住むスコットランドの静かな田舎Stonebridgeにやって来た。
Anna Blackwellという若い女教師が自宅で死体で発見され、
警察は彼女の死が自殺か不幸な事故であったと断定するが、
小さな街ではSarahの夫TomがAnnaと関係を持っていたというゴシップが広まっていた。
SarahはPerezにAnnaの死の真相を探り、Tomの潔白を証明して欲しいと依頼する。
調査が進むにつれてPerezはAnnaの人柄や境遇から自殺はあり得ないと確信し始める。
果たして事件の真相は・・・
・・・
Quick Reads はイギリスのThe Reading Agencyという団体(NPOのようなもの?)が企画して
出版されている、あまり読書が得意ではない人や時間の無い人に向けた一連のシリーズです。
易しい英語でページ数も少なく(100~150ページくらい)、
しかしながら多くは結構有名なベストセラー作家の書き下ろしで、
何より嬉しいのは1冊$1ほどの本が多く、まさに気楽に(そして沢山)本を読みたい人向けの
シリーズだと言えます。

本書の作者Ann Cleevesさんもイギリスの有名なミステリ作家で、
本作は彼女の『Shetland Island』シリーズのサブエピソードという位置付けで、
6.2というシリーズ通番が付けられています。
内容はまさに2時間サスペンス劇場そのものと言ったところなのですが、
読後感はそれが1時間15分で終わってしまったような感じ。(笑)
人物の深い心の葛藤や事件に至るまでの詳細な背景描写などは望むべくもありませんが、
それでもキチンとミステリしているのは流石だと言わざるを得ません。
少なくとも子供向けでは無い本を安価に気軽に読めるのは貴重だと思いますし、
私も長いYAなどに疲れたら冊数稼ぎのために息抜きのためにこのシリーズの
他の本を探してみようと思います。

しかしまだまだこのくらいのレベルの本が一番読みやすいのは少々情けないなあ。(T_T)

<関連リンク>
・INDEX – Ann Cleeves
・WEB SITE – Ann Cleeves
・WEB SITE – The Reading Agency

84, Charing Cross Road

■英文多読に挑戦(608冊目)

0140143505 84, Charing Cross Road
Helene Hanff
Penguin Books 1990-10-01

by G-Tools

Author : Helene Hanff
Series :
Genre : Non-Fiction
RL=7.0、単語数=15000 (概算)、ページ数=97、☆5.0
[オーディオブックと併せて聴き読み]

Helene Hanffはニューヨークに暮らすライターだった。
彼女は古い書物を読むのが好きだったが、NYにはまともな古書店が無いことを不満に思っていた。
ある日新聞でロンドンのCharing Cross Roadにある古書店が広告を出しているのを見た彼女は
さっそく注文の手紙を出す。
間もなく期待した以上に綺麗な本と一緒にある男性店員からの丁寧な返信が届き、
それ以降この古書店「MARKS & Co.,」は彼女の贔屓の店となる。
そしてHeleneとその店員 Frank Doel の手紙での交流が始まる・・・
・・・
時代は第2次世界大戦が終わって数年後の1949年。
売れない(失礼!)女流作家のHeleneは利用したロンドンの古書店から
期待以上に良品の本が送られてきたことでそれ以降この店を頻繁に利用するようになり、
同時に担当の店員Frank Doelと文通のように手紙のやりとりをすることになります。
戦争末期のロンドンはドイツ軍の空襲を連日受け、Uボートによって海路を断たれていたため
物資が極端に少なく食料品や生活用品が配給制になり、それは戦後もまだ続いていました。
Heleneはそんなイギリスの実情を知って親しくなったこの店に肉や卵の缶詰を送るようにもなり、
彼女は単なる顧客を超えた特別な存在になっていきます。
手紙のやりとりは他の店員や家族にまで広がっていき、その交流は何と20年も続くのです。

本書はHelene Hanffと古書店「MARKS & Co.,」の人々との実際の手紙のやり取りを綴った
いわゆる往復書簡集です。
アメリカ人女性で作家でもあるHeleneのアグレッシブな言動と、実直でしかしウィットに富んだ
典型的なイギリス紳士であるFrankとの対比は読んでいてニヤリとさせられますし、
次第に培われるお互いの友情と何より本を愛する人たちの本に対する思いが満ちあふれていて、
本好きな人間にとってはもう堪らない1冊であることは確かです。
物語は20年目にして予期せぬ形で終わりを迎えるのですが、それもまた深い余韻となって
単なる書簡集だけではないドラマを読者は味わうことが出来るのではないでしょうか。

少々長いですがそんな雰囲気が良く分かる引用を。
Heleneの送り物に対するお礼としてFrankはカードを添えて1冊の本を贈るのですが、
それに対して彼女は「署名はカードでは無くて本の見開きにしてくだされば良かったのに」と言い、
続いて次のように言っています。
“I love inscriptions on flyleaves and notes in margins, I like the comradely sense of turning pages someone else turned, and reading passages someone long gone has called my attention to.”
うんうん。(^^)

実はおなじみのBookTuberさんの1人が紹介しているのを見るまで、
恥ずかしながら本書のことも映画化までされていることも全く知らなかったのですが、
ちょっと調べたらどうしても読みたくなって今年の1冊目はこれにしようと決めていました。
残念ながらKindle版は無く、PBのお値段も少々高くてお勧めしづらいのですが、
特に紙の本が好きだという方には機会があったら是非手にとっていただきたい1冊です。

ここまでの合計。608冊、単語数=8457301

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
本年も良い本に巡り会えますように。

<関連リンク>
・INDEX – Helene Hanff

Where Are The Children?

■英文多読に挑戦(551冊目)

B000SF3FHC Where Are The Children?
Mary Higgins Clark
Simon & Schuster 2000-05-25

by G-Tools

Author : Mary Higgins Clark
Series :
RL=5.8、単語数=54021、ページ数=274、☆4.5
[Kindle Edition]
Nancy Harmon は自分の2人の子どもの殺害容疑で起訴され死刑判決が確実だった。
しかし重要証人が兵役を逃れて失踪したため証拠不十分で保釈される。
それから7年後。
Nancyは過去の悪夢を断ち切るために髪型を変え、髪を染めてMassachusettsの
Cape Codeに移り住み、そこで不動産業を営むRayと再婚し、
Nancy Eldridgeとして2人の子供 - MichaelとMissy - と共に幸せな日々を送っていた。
彼女は失った日々を取り戻したかに思われた。
ところがNancyの誕生日でもあるあの事件からちょうど7年目の日、
地元の新聞が彼女の裁判の記事を写真入りでトップに掲載する。
そしてその同じ朝にMichaelとMissyが行方不明となる。
全ての住民に彼女の過去が明らかになり、警察とマスコミが押し寄せる中、
果たして彼女と子供達の運命は? そして7年前の事件の真相は・・・
・・・
Mary Higgins Clarkは米国のベストセラー作家で「サスペンスの女王」と呼ばれている方です。
既に90歳近い御高齢ではありますが今でも現役で新作を発表し続けています。
本書は彼女のデビュー作でまさにサスペンス&スリラーと呼ぶに相応しい作品です。
状況描写は簡潔にしてリアル感に溢れ、まるで映画やドラマのシナリオを読んでいるようで、
読者はまさに2時間サスペンス劇場を見ているような気分になるのではないでしょうか。
終盤に向かって物語りの核心が近づくにつれてページをめくる手が止まらなくなりました。

こういうジャンルの作品はネタバレしてしまうと面白くも何ともなくなるので
あまり内容には触れませんが、本書は真犯人が最初から登場するタイプの小説で、
しかもその人物が何者なのかがこの物語の真相を知る全てとなるのです。
7年前の事件はあまりに不鮮明で、特にヒロインのNancyは押しに弱く儚げな感じで
最初はあまり良い印象ではありませんが、物語終盤で子供達を取り戻すべく、
強い母親として、自立した女性として覚醒する彼女に
読者はようやく安堵するのではないでしょうか。

この作品の何と言っても嬉しいのは、大人向けの物語としては英文が平易なことで、
裁判関係の用語に慣れてしまえば(時折難しい形容詞や副詞が出てくる以外は)
かなり読みやすいと思います。
本格的推理小説や心理サスペンスがお好きな方には少々物足りないかもしれませんが、
英文レベルの壁で児童書ミステリばかりを読んでいて、
「俺はこんな子供の探偵ごっこを読みたかったんじゃないんだよ!」と嘆いているそこのあなた。
是非本書に挑戦してみてはいかがでしょうか。

ここまでの合計。551冊、単語数=6556869

<関連リンク>
・INDEX – Mary Higgins Clark
・WEB SITE – Mary Higgins Clark, author of Where Are You Now? and No Place Like Home


Death Comes to Town (A Darcy Sweet Cozy Mystery #1)

■英文多読に挑戦(539冊目)

B00H9ICOPU Death Comes to Town (A Darcy Sweet Cozy Mystery)
K.J. Emrick
South Coast Publishing 2013-12-11

by G-Tools

Author : K.J. Emrick
Series : A Darcy Sweet Cozy Mystery #1
RL=4.5、単語数=32000 (概算)、ページ数=110、☆3.5
[Kindle Edition]

Darcy Sweetは自分のことを、Misty Hollowという小さな街でSweet Readという
書店を営みながら幸せに暮らしている29歳のごく普通の女性だと思いたかった。
しかし彼女の「あちら」の世界と繋がる能力は、
いつも彼女を不可解な状況に引き入れようとした。
Darcyは街の創立記念日のフェスティバルで隣人で友人のAnnaに出会うが
彼女は尋常では無い様子で何かに怯えていた。
その夜、飼い猫Smudgeに導かれるように隣家を訪れたDarcyは
そこでAnnaの他殺死体を発見する・・・
・・・
コージーミステリとは居心地の良い居間で紅茶でも飲みながらくつろいで読むミステリ。
Wikipediaによると、コージーミステリの特徴は
住人同士がほぼ全員顔見知りであるような田舎町を舞台とし
主人公の探偵役となるのはその町に住む女性で
主人公の恋愛などのロマンス要素も含み
暴力表現を極力排除している
のだそうですが、
もし世の中にコージーミステリメイカーなるソフトがあって、
登場人物の名前やあらすじを入力して実行ボタンを押すとこういう作品が出来るのでは
と思うほど本作は見事に上記のテンプレを満たしています。(^^ゞ

では心地良く読めたのかというとどうもそうとは言えず
主人公Darcyさんは、Annaの死に対する警察の捜査が進展しないことにジリジリして
(といってもまだ1日くらいしか経っていない)、自分で事件を解決するしかないと決意し、
その後はやりたい放題。(^^;
あちこちに不法侵入しまくり、彼女の言葉で誤認逮捕もたびたび、
下手したら自分自身が逮捕されても不思議ではありません。
また彼女は霊的な能力を持ち、過去の出来事をフラッシュバックさせることが
出来たりするのですが、それが捜査に役に立っているようには思えず、
何のための設定なのかもよく分かりません。
やっていることは児童書の少年少女探偵とあまり変わらず、
彼女の言動は読んでいてどうも居心地が悪くてコージーになれないのが残念でした。

特筆出来るのは英文難度の低さで、大人向け(たぶん)の小説としてはかなり易しく、
一冊のボリュームもそれほど無く、価格もKindle版が100円ほどなので
多読には向いているかもしれません。面白いかどうかは人それぞれということで。(^^ゞ
シリーズは10冊以上出ていてそれなりに人気もあるようなので、
もう1冊くらいは試してみてもいいかな。

ここまでの合計。539冊、単語数=6191823

<関連リンク>
・INDEX – A Darcy Sweet Cozy Mystery
・WEB SITE – Kathrine Emrick Author


Moan For Uncle

■英文多読に挑戦(247冊目)

dame1 Moan For Uncle
Terry Towers
Soft & Hard Erotic Publishing 2011-10-24

by G-Tools

Author : Terry Towers
Series :
RL=4.0、単語数=10500 (概算)、ページ数= 、☆3.5
[Kindle Edition]
 
Nikkiは両親から明日の19歳の誕生日のために叔父のGrantが帰省すると聞かされて舞い上がった。
彼女は逞しくてハンサムな叔父にずっとあこがれ以上の感情を抱いていた。
そして帰ってきた彼の前にとびきりセクシーなドレスを身につけて現れる。
ずっと子供だと思っていた姪が想像以上に美しくなったのを見てGrantは次第に心を乱される。
・・・
タイトルを見れば一目瞭然。官能ロマンス小説というやつです。(^^ゞ
しかもAll About RomanceのBurningレベル相当でしょうね。
児童書を中心に読んでいると、何度も読み返したくなる名作も沢山あるのですが、
さすがに中年のおじさんにはすこし物足りなくなったりします。
たまには少し毛色の違う物を読みたいと色々物色していたら、Kindleのサンプルに当たり、
試読してみるとこれが意外に平易な英文で、そのまま一気に読んでしまいました。

この手の作品は本国でも勉強よりも異性に興味があるミドルティーン以上の女の子が
ターゲットらしくて、難しいプロットも心理描写も無く平易な語彙で書かれていますし、
ご丁寧に作品の紹介欄におおよそのワード数まで載っているので、
もしかしたら多読にはぴったり?(笑)
とは言え、この手の本は何冊読んでも知性は上がりそうもないので、
読まないよりはマシ程度に考えて、時々の息抜きに読むことにします。(って結局読むんかい!)

表紙は見せられないほどでは無いのですが、ここには児童書を求めて訪問される方も多いので
自主規制させていただきました。(^^ゞ

ここまでの合計。247冊、単語数=1573906